Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

My Back Pages

モノクロの微笑み

愛知県豊橋市と静岡県湖西市は里山の連峰に隔てられていて、多米峠で越えることができる。峠にはトンネルがあり昔は普通車80円の有料で、1980年前後くらいは暴走族のメッカだった。 豊橋から多米峠を越えた麓は湖西市知波田という小さな街で、当時は二俣線と…

青い夜空

夏のはじまりのある夜のことでした。 丘に登り空を見上げると、ひとつの星がキラキラと輝いていました。 その星はニコニコと笑いながら僕に話しかけてきました。 夢なのか現実なのかわからないような夜の闇の中。 でもなんだかとても幸せな気分になりました…

イカロスの翼

見学に来ていた他の中3の生徒達はどれここれも似たようなものだ。田舎の中学、都会の中学。公立中学、お金持ち中学。制服が違うだけで、顔つきは似たりよったりのティーンたちだ。それが1、2年後にはその高校の在校生たちのような顔つきに育つのかと思うと…

背中

死んだ明治生まれの広島の爺ちゃんは、真っ直ぐで正義感が強く頑固な大きな背中の男だった。 およそ組織向けじゃないと思うし、仕事でどうしても許せない事があると仕事ボイコットして2週間炬燵から出なかったこともある。上司が自宅まで呼びに来ても追い返…

Fuckin’ Perfect

見学の時間まではまだ時間がある。駅前の沖縄料理屋に入った。 少年時代を過ごした懐かしい沖縄そばの味。夏の暑い日だった。娘がこれから見学に行く高校に通うようになって、またここに来る機会があればと思った。お酒もある。 娘の高校受験にあたり候補の…