青い夜空
夏のはじまりのある夜のことでした。
丘に登り空を見上げると、ひとつの星がキラキラと輝いていました。
その星はニコニコと笑いながら僕に話しかけてきました。
夢なのか現実なのかわからないような夜の闇の中。
でもなんだかとても幸せな気分になりました。
その星は夜明けとともに消えていきました。
あくる日もそのあくる日も毎晩丘に登ってその星に会うのが楽しみになりました。
その星の事が一日中気になって仕方がありません。
夕方になるとそわそわして落ち着かくなりました。
その星は僕にとって特別に大切な存在になっていました。
その星は大きな悩みを抱えていました。
幸せの最後の灯火が輝いているような、せつない光は僕の心に沁み入りました。
僕は何とかして救ってあげたかった。
でもどうすることもできませんでした。
僕はそれをとても悪く思います。
せめて結果に対して誠実であるしかありません。
どうやら今度こそお別れの時が来たようです。
今はとても悲しい。
夜空に浮か星を見て君を懐かしく思う日がいつか来るといいのですが。
でもそれが無理なのはもちろん知ってます。
さよなら