Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

時は過ぎ 歌は終わった もっと言いたいことがあったはずなのに

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

この僕自身の、はてなブログ『Toujours Beaucoup ーいつまでもたくさんー』もちょうど10周年。

このブログタイトルは、ル・クレジオの著作『海を見たことがなかった少年 -モンドほか子供たちの物語』の中の『モンド』からきている。映画化もされていて実に感銘をうけた作品である。

モンド ~海をみたことがなかった少年~ - Toujours beaucoup

 

10年で変わったこと

もちろん色々なことが変わった。離婚して、両親が死んで、子供たちが成人して、息子は工員になり、娘は作家になった。そして二人とも結婚した。

ブログを始めたころは、まだまだ文章が上手く書けなかった。いま読み返すと赤面しそうな文章も多いし、色々な作家の影響を受けすぎていてキモい。

文章を書くプラットフォームも変わった。はてなブログから、フェイスブックやインスタグラムなどのSNS、noteなど。

そして今は内に向かって書いている。自分の中の螺旋階段を下りていくように、いろんな物語を書いている。現実でインスパイアされた印象的な出来事を入り口にしたり、過去に横穴をつなげてみたり。これは自分の卒業論文みたいなもので、いつか日の目を見るかもしれないし、自我を失う前に消してしまうのかもしれない。

もうひとつは、お金をもらってムック本にコラムを書くようになった。マニア向けのムック本で、ガチガチの理系の大御所の「俺凄いだろ語り」が中心なので、箸休め的に抒情的な歴史語り調スタイルで書いている。

 

10年で変わらなかったこと

Toujours Beaucoup  ーいつまでもたくさんー

この気持ちは今でも変わらない。

 

ピンクフロイドの『Time』という示唆的な曲がある。

Tired of lying in the sunshine, staying home to watch the rain
You are young and life is long and there is time to kill today
And then one day you find ten years have got behind you
No one told you when to run, you missed the starting gun

陽だまりにも雨を眺めるのにもうんざり

君はまだ若く時間もたっぷりあり日々を無益に費やすことができる

そして君はある日10年という時間が過ぎたことに気がつく

君がいつ走り出せばいいのか誰も終えてくれなかった

君はスタートの合図を聞き逃したのだ

And you run, and you run to catch up with the sun, but it’s sinking
Racing around to come up behind you again
The sun is the same in a relative way, but you’re older
Shorter of breath, and one day closer to death

君は太陽を追いかけ走る。だけど太陽は沈んでしまった。

そしてまた後から追いかけてくる太陽との競争だ

そして君だけが老いていく

息は苦しく野垂れ死にする日はすぐそこだ

 

 

オッケーそれでいいよ。上等だ。