Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

おすすめ記事

映画『ウインディ Windy Story』1984 

バイクの世界選手権シリーズは、1980年代の前半までは140万円のヤマハの市販レーシングマシンを購入して、プライベーター(個人参戦)でタイトルを獲れるチャンスがありました。 ファミリー単位での参戦も珍しくなく、プライベートライダーはキャンパーを引…

よるくまは泣かない おすすめ記事

当ブログはカテゴリー 少年が基軸となっており、時事ネタではなく純粋な記事としてアクセスが多かったものを、おすすめ記事としていくつかピックアップしました。 また プロフィールもご拝読いただけると、当ブログのベースが見えてくるかと思います。 過去…

慟哭するザンパノ

50歳になって会社辞めても大丈夫なんだろうか?いや大丈夫じゃないよね~ - 攻めは飛車角銀桂守りは金銀三枚 仕事がつまらないからと50歳過ぎで会社を辞めるのは危険すぎる - スネップ仙人が毒吐くよ 同年代として身に詰まされる話だけど、結局のところは…

日常

いつもお昼過ぎに、とても優しい目をした柴犬が僕のワークショップの前で立ち止まりこちらを見る。 やあ、調子はどうだい? 尻尾をブンブン振って「やっほー僕だよ!!!」って風ではない。 その柴犬は老婆を連れている。つまり傍から見ると柴犬が老婆の散歩…

ちょっと早いけど夏の終わりに 映画「稲村ジェーン」

好きな映画のひとつにサザンオールスターズ桑田佳祐の「稲村ジェーン」がある。 映画自体は酷評されたがもっともな話だと思う。 ストーリーは稚拙で取り立てて説明するほどでもない。ラストはもうヤケクソなのかと思ったくらい。主演の新人男優加勢大周の演…

胎内くぐりと青春の一冊

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 盛り場の外れにある公園の横に車を止めた。土曜の26時。公園の地下には駐車場があり、仕事を終えた夜の蝶たちがときおり、遣れた香りの尾を曳きながら地下へ消えていく。 02:01 冷たい空気の中からヒールの音が聞…

セキオ イシカワの時代 A drowning man will catch at a straw.

pooteen.hateblo.jp * 本編は、上記エントリーの続編です。 入学した公立校高校の普通科は旧制中学の名残をかなり残していて、重要文化財のような木造校舎の上階が一年の教室となる。正門に面する車寄せのある中央エントランスはまるで「日本の一番長い日」…

ゴッホのようなブロガーが好きです

捨て猫のように雨に濡れるハイヒール。主は何処へ。 ピカソのエピソードでこんなのがあります。 あるレストランでピカソが、ウェイターにちょっとコレに描いてくれと紙ナプキンを渡されました。ピカソは30秒ほどで描いて言いました。「1万ドルだ。」驚いたウ…

ワイルドカード

http://ricocreams.hatenablog.com/entry/2016/01/22/065156 「金がない。弟には隣りの島へ渡る金がない。俺もそうだった。金を作るために俺が何を売ったか知ってるか?」-「知らないけど、それが必要だったのならそうすることがよかったんじゃない?」-「…

郷愁 料理と映画と

サイゼリヤの発祥をご存知だろうか。 1980年代にサイゼリヤ本店(1号店)は、本八幡駅北口の細い路地の商店街の八百屋の二階にあって、狭い外階段を上がって入った。メニューは値段も含めて現サイゼリヤに良く似ていたけど、似て非なるものでレベルは断然高…

小さな死 映画「モンド 海を見たことのなかった少年」

モンド ~海をみたことがなかった少年~ - Toujours beaucoup この映画との出会いはまさに邂逅だった。 娘が小学校低学年だったから、10年ぐらい前の話。テレビでちょうど深夜映画が始まった。 フランス映画のようで、退屈そうだが鮮やかな絵画のような映像に…

竜の背中に乗って 人生に影響を与えた1冊

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」 はじまりは「エルマーとりゅう」でしょうか。 家族や村というささやかな世界からエルマー少年は旅立っていきます。竜の背中に乗りエルマーは世界の広さと愛するということを学びます。 竜の潜む伝説の山は大切な心の隠…

ファミレスの妖精

禁煙席のみとなりますのでお煙草をお吸いになる方は… 案内してくれた小柄なウェイトレスは、何かオーラを消しているのに気がついた。フランチャイズ系ファミレスにありがちなオーバーテンションもなく、精度の高い適切な対応で案内してくれた。 雰囲気を消し…

セキオ イシカワの時代

ケンヤは覚えているかな。 高一の夏休みの最後に部活の仲間でキャンプに行ったことを。 夏休みもあと二三日で終わるというタイミングで、弓道部のショウメイから電話があった。部活の仲間でキャンプへ行こうと。 このタイミングでキャンプはおかしくない?と…

カルピスのCMは嘘つかない

暴力的な夏の日差しのせいで、校舎の渡り廊下の下に入ると真っ暗な闇となり何も見えなくなった。しばしの眩みから気がつくともう夏休みの誰もいないはずの飲み場の奥に誰かいる。ジャージ姿の女子がしゃくりあげるように泣いていた。上級生のたったひとりだ…

モンド ~海をみたことがなかった少年~

黒髪と物憂げな黒い瞳。まだあどけなくかわいらしいが、自立心が強そうな少年が、光溢れる南仏の町を彷徨う。人懐っこい笑顔は、街で逸れて暮らす人々の心の癒し。まるで捨てられた子犬のよう。 読み書きが出来ない少年に、舟を持たない漁師が、アルファベッ…