味と人となり 家康編
徳川家康と八丁味噌で有名な城下町に転勤になったメグ ライアンのお店のオープンにお邪魔してきた。
いつか行ければいいな、くらいに思っていたけど、オープンの日に仕事が休めることになり、いやもう色々限界で無理やり休んだのだけど、そんな副産物で行けるかも、行けるぞとなった。
名古屋から帰ってくる娘と東岡崎駅前で待ち合わせることにした。
一部は近代化はされたものの、基本的に昭和30年代基準の場末感が味わい深い駅ビル。上野駅のミニチュア版のような感じかな。
駅前からは間口の狭い雑居ビルがしばらく続き、条例まで昭和30年代基準なのか、プラカードを持ったボーイやキャバ嬢が網を張る。居酒屋やキャバクラなどが混在するドブ板通り風のストリート。
旧きよき時代の冒険者の街だ。
なんだかでも、ドタバタ進行で無防備にスマートフォンの地図を片手に、街と漂泊の人々を見物しながら進むと完全にミスコース。次世代の道路で寸断される終点まで出てしまった。そう、東京の湯島天神や、名古屋の今池の通りにちょっと似ている感じかな。
かなり行き過ぎていたぞ。
オープン初日ということで本当は避けたいところでもあったけど、次のチャンスはいつになるかわからない。また迷惑になるといけないから、あらかじめ予約の電話を入れたのだけど全く繋がらなかった。まあいい、入れなくても雰囲気だけでも確認して帰れれば。
地下一階の4階建てのビルの2-3階を占めるお店。完全個室のお座敷。
だがなんだか不穏な空気が漂っている。オープン時によくある話だけど、関連業者や関係者、つまり付き合い客が多いようでマナーがよろしくない。サービスが足りないとか遅いとか、悪気はないのは分かるけど酔っ払っているからアレだ。若い女の子中心のスタッフは平身低頭涙目で気の毒である。オープン当日なんだから当たり前だよ。大目にみて、挨拶程度にささっと頂いて帰るのが日本男児たるもの。
空気読まずに飛び込みで入った若いカップル客が、料理が遅いのに切れて、帰るとかクレームつけてるし。そんなん察すればわかるやん、男を下げるで。
ま、そんなわけで、若干放置プレイされ気味で困っていた我々の眼下にメグライアンが現れる。彼女はベテランだし賢い子だから、あとはもう話は早い。オーダーも丸投げ。
お店の売りは
・牛タンいろいろ
仙台出張で牛タン基準はできているつもり。
・おでん
高級おでん
・新鮮野菜
・魚
詳しくは画像のお品書きをみていただくということで
メグ ライアンはお時間くださいとか言っていたけど、料理は普通に早く出てきた。丸投げ効果絶大か。
料理はとても良かった。肉も野菜も素材のよさが伝わってくる。牛タンの炙り?は岩塩で頂くのが一番良かった。庶民的な値段なのに味は仙台の高級店に近い。ルッコラのほろ苦さが味を添える。
お店の雰囲気や味を一言で表現すると”Sweet”
是非またゆっくり行ってみたいお店。
ごちそうさまでした。
メグ ライアンは忙しいのにお店の外までお見送りしてくれた。
「もういいですよ」と外へ出ても
「あと3歩ですから」と
味と人となり
メグ ライアンのおかげで楽しい小旅行となりました。
なお勝手にメグ ライアン呼ばわりしてすまん。
このお通しのレベルの高さは異常
岩塩、柚子塩、胡麻油で頂く。素材の良さがじわじわくる。