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死の舞踏

難民問題について。

ロマなど定住しない流浪の民

宗教的迫害に始まり、政治すなわち大戦に翻弄された世界的規模のユダヤ難民。

そして現在問題となっているシリア系難民。

難民と不法移民の違いと境目。合法的な移民。いずれにせよ政治的な思惑や国の事情が大きく影響している。

性善説だけでは済ますことが出来ない大きな問題。

難民受け入れ国や企業が、安く使えて搾取しやすい労働として難民を受け入れると、市民の生活が脅かされる可能性。雇用や治安や社会福祉

 

ここでユダヤ難民をおさらいしてみる。

【死の舞踏とユダヤ難民】

前半は割愛してローマやオスマンなど、国家が機能した14世紀ぐらいから。14世紀のヨーロッパでのペスト大流行や百年戦争での、あふれかえった死は集団ヒステリーを呼び起こした。死の恐怖により半狂乱になって狂ったように踊り続けた。踊り続ける人々を描いた芸術が「死の舞踏」という。

身分の貴賎に関係なく何人にとっても死は死でしかないという普遍性は死の舞踏にふさわしい死生観だった。

そんな絶望的な状況下でもユダヤ教徒の犠牲者は少なかったため、ユダヤ教徒が井戸にペスト感染した鼠を投げ込んだなどという風説が流布され、多くのユダヤ教徒が迫害や虐殺をうけた。またユダヤ教徒以外にも、ポーランドは衛生的な生活習慣や、鼠が淘汰される生態系のためペストがほ被害を逃れていた。またユダヤ教徒の迫害もなく人権も保証されていた。そのためユダヤ教徒は、ポーランドへ大量移民した。

14世紀のユダヤ難民の時代背景である。

つまり彼らは14世紀の暗黒のヨーロッパを、その独自のスタイルと考え方で生き残って現在の地位を築いた。 彼らの権力や富を世界中に広げるために、市場を巧みにコントロールしましたのである。

たとえばペストは死亡率が高く、症状が劇的であるために、短期間で限定された範囲でしか爆発的な流行が起きない。

病魔が大規模に蔓延するには、ペストが鼠を媒体として広がったような伝染に加えて、進行の遅い症状で感染者が死なない、もしくは死ぬまでに非常に長くかかるが、生活能力に支障をきたさないという症状が必要である。

つまり爆発的に拡散し劇的な症状の恐慌や戦争は、短期間でその流行を終え、市場が回復する事を意味する。その回復する市場で利益を上げるのである。

彼等は金だけでなく、優れたネットワークによる情報や、優れた教育システムによる知力をも資産として活用できる。 彼らの冷徹な計算の前には人権など無用としている。
だが冷徹な計算を見せないように、人権を尊重するという芝居もまた、市場を刺激する要素になっている。

日露戦争で日本は膨大な戦費を、リーマン前身のユダヤ系資本の、帝政ロシアを怨むシフから調達したのは有名な話。誰も手を出さない価値のない日本の外国公債を引き受け、それを日露戦争で価値を引き上げ大きな利益を得た。ポグロム反ユダヤ主義)でロシアに迫害されていたユダヤ人のリベンジも果たしたのではないか。

日本はロシアに体面上は勝ったことになっていたけど、実際にはロシアは内政不安で戦争どころでなくなったわけで、日本は勝ったといってももうボロボロだった。得たものは名実と権益だけで、そんなものでは国民は食えない。

日露戦争で最も儲けたのはシフであり、ユダヤ人の鬱憤を晴らすこともできた。ロシアはその後革命の時代となり、シフはのちにレーニントロツキーにも資金援助をし、その影響力を広げたのである。

その後世界は2度の大戦、つまり第三帝国の野望とホロコーストに向かっていった。極東では己の能力を勘違いした日本が破滅への道へ進んでいった。

 

ユダヤが長い間迫害されてきた理由が分かりやすいまとめ - NAVER まとめ

 

そんなこんなもあって、ヨーロッパでの難民や移民へのアレルギーは強い。日本もそもそも島国のガラパゴス国家だから外来種へのアレルギーが強い。

 

だが目の前にいる難民たち。

下記のツイログは世界一周中の日本人が、ハンガリー国境での難民の状況を伝えたもの。ハンガリーの女性カメラマンが難民の少女を蹴っ飛ばして物議を醸した場所だ。最終的にドイツを目指す難民たちにとってハンガリーは重要なポイントとなる。

シリア系難民たちは隣国のトルコなどへ、先ずは逃れるが生活が成り立たない。裕福なドイツを目指し、悪徳ブローカーに命運を託しなどし、ギリシャに命からがら海を渡り、バルカン半島を北上する。

難民認定を受けるのが難しいギリシャマケドニアセルビアなどを非合法的に抜け、ハンガリーに入り難民認定を取得すれば、そこから先は国境を自由に行き来できる。

海賊、山賊から身を守り、海をこえ山を越えて、やっと先の目処がつくのがここハンガリーなのである。ところがハンガリーも受け入れのキャパを越えコントロールできなくなってきた。市民を守るためには難民を絞らなければならなくなってきた。

 

プロが取材したニュースとは異なる目線と物差しで伝えている。

とにかく子供たちの姿に胸が詰まる。

 

たかゆき〈世界一周中〉(@takayukirainbow)/2015年09月16日 - Twilog

シリア難民 - Google 検索

難民問題が浮き彫りにする諸矛盾:グローバルな負のインパクトの連鎖反応(六辻彰二) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

参考までに過去の難民の受け入れのことなど。

ユダヤ難民に冷淡だった欧米諸国

樋口季一郎 - NPO法人 国際留学生協会/向学新聞