「東京ラブストーリー 〜After25years〜」
おいおいバブルホイホイかよ。何はともあれ、不倫内容でTVドラマ化されリバイバル不倫ブームにならないことを祈る。
でもそれじゃあ、ネタにもならないですね。
バブル期に大ヒットしたTVドラマで赤名リカ役の鈴木保奈美の好演、リカの一途な愛が印象的だった。
その25年後の再会を原作者の柴門ふみさんが描き、2016年1月25日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)9号に掲載されたという。
同世代として、原作は読んでいないけどTVドラマから想像してみる。
カンチも三上も、この恋愛プロレスはとにかく男が愚図でダメだった。それがリカの純愛を引き立てていて、カンチの初恋の相手で一緒になったさとみを強かな女に見せていた。
カンチはおそらくサラリーマンとしてはパッとしなかっただろう。会社にしがみついているか、放り出されて紆余曲折の結果となっているだろう。
50歳となり序列も確定し消化試合のような日々の暮らし。子供もそろそろ手を離れる。かりし日が幻のように時折脳裏に浮かぶ。一番輝いていた時代の仲間や恋人。
僕はもう25年とか30年前の恋人や仲間に遭いたいとは思わない。10年前まではそんな気持ちはあったけど今はない。せめて死ぬまでに訪れてみたい土地があるくらいだ。
過去はもう別の世界の全く別の話。それぞれの暮らしがあるのだ。
さらに前の時代にヒットしたTV青春ドラマ「俺たちの旅」の再会編もそうだ。胸をいっぱいにして見ていたけど今は違う。旧交を温めてどうする?旧交の仲間とはいえ他人の人生に介入してどうする?ひとときの虚栄心を満たしたいのか。最後まで責任を持つのなら別だ。
50にもなればもう残りの人生は失うものばかりだが、曲がりなりにも人生のプロにはなっている。他人の人生に介入するということは責任と保障が必要となる。無責任に他人の暮らしの感情を揺らしてはいけない。
ストーリーの作り方として、スタート地点の1991年から25年たった今、25年後を描くというのは後だしジャンケンのようでもある。
映画「ニューシネマパラダイス」では主人公のトトのスタート地点が30年後だった。つまり、恩師の死で30年ぶりに生まれ育った村に戻る。さまざまな回想。30年間想い続けていた、引き裂かれて離れ離れになっていた恋人に再会する。その再会には賛否両論がありこの映画は「30年ぶりの情事」をカットしたものが最初に公開された。
ただノーカットの「ニューシネマパラダイス完全版」では、トトは再会により過去とのけじめをつけることができた。こちらが監督の真意だと思う。
「東京ラブストーリー ---After25years---」
過去とのけじめを着けることが出来ていればいい。
傷を舐めあうような展開は嫌だな。
あとで読んでみるか
バイバイカソチ
バイバイ過疎地じゃないからな