Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

香りと顔と

コンビニレジに並ぶ。
前のハゲ散らかした男は60代後半か。着倒したブランド物のような黒系のチェックの上下でよれよれな感じだ。
でもよく見ると腰の位置も高く、芯のあるスポーツマンの体型だ。そして懐かしくも感じるアラミスの香り。

僕のガラス張りのワークショップの前を通り過ぎる人々。ちょうどお客さんと立ち話をしながらガラス越しに通り過ぎる人々を感じていた。
身長は170前後。細身でマゼンダとピンクとも迷うような色のスリムなパンツに、キャメル色の革のライダースジャケット。金髪をアップにして大きめのバタフライサングラスのロシア系白人女性が颯爽と歩いていく。
おっ…
見とれていると、0.3秒だけこちらを一瞥した。
「でしょ?」 
そんな声を感じる。

このリアクションは日本人女性にはなかなかなかない。「見てんじゃねーよ、おっさんキメーんだよ」がデフォルトではないだろうか。

陽気なフィリピン人たちは、一秒くらいニッコリ笑いながら通り過ぎていく。


半年前に先輩に隣街の外人バブに連れていかれた。
ついてくれた東南アジア系の女性は人なっこい仔犬のようだ。僕の隙を見ては鼻を触ってくる。

やめろ

僕は左右で全く顔の印象が違う。目や口角の切れも違うし、鼻もオフセットしている。ちょっと上向きで大きめの鼻で目と共に主要を占めるパーツでもある。
全くイケメンではないが味のある顔ではあるそうだ。

銃でこめかみを撃ち抜いて、親方の墓前で自殺した男の顔は弾の反動で歪んでいた。

革のジャケットと体臭にマッチした香り。
ストレスにマッチした香り。

アラミスは一辺倒に感じるけど、シャネルは男のコンディションによって香りがどんどん深化する。これは女性もそうだ。

ブランドは分からないけど、ブラジル系と、東南アジア系が好む香りもある。ブルガリとか多いのかな。

日本人もそうだけど、若い子はミスマッチな感じの香りが多い。

でも…
セールス系の保険屋とかオフィスサービス系のおばちゃんの安物の香水はかなり辛い。あれは何なんだろう。思わず息を止めてしまう。臭い消しなのか。

レジに並んで前のハゲ散らかしたおっさんからのイマジネーションでオチもヒネリもない。

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Daisy dukes イメージで造る予定のバイクのベース
骨格はイタリアのブランド物。


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