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ベルリン天使の詩 Wings of desire 1987


ベルリン天使の詩 Wings of desire 1987 - YouTube

天使は恋をすると死ぬ。

 そこにいるんだろ?僕には分かるんだ。なにしろ僕も昔は天使だったからね。

 東西を断絶するベルリンの壁があったころ。
街のシンボルである女神の塔の上から街を俯瞰する男。ベルリンの壁も自由に行き来する。どうやらこの男は普通の人間ではなく、その姿も見えないようだ。でも心が透き通った子供だけは見る事ができる。


Las alas del deseo (Der Himmel über Berlin) Intro - YouTube


 Als das Kind Kind war,
 ging es mit hängenden Armen,
 wollte, der Bach sei ein Fluß,
 der Fluß sei ein Strom
 und diese Pfütze das Meer.
 Als das Kind Kind war,
 wuß te es nicht, daß es Kind war,
 alles war ihm beseelt,
 und alle Selen Waren eins.

 
 子供は子供だった頃ころ
 いつも不思議だった 
 なぜ僕は僕で君じゃないの? 
 なぜ僕はここにいて、そこにいない? 
 時の始まりはいつ? 
 宇宙の終わりはどこ? 
 この世で生きるのはただの夢? 

 
 その男は天使だ。永遠の命を持つ。そして人々の心の声を聞く事ができる。喜びも悲しみも。天使にとって図書館は人々の内なる言葉に耳を傾ける場所だ。そこには文字となった言葉が本の中に閉じ込められ、深い森のように言葉が眠っている。そして天使は言葉の森の中で、人々の真実の心の声に耳を傾ける

 時が癒やす?時が病気だったらどうするの?
なにか厄介なものを抱えたサーカスの空中ブランコの女に、男は心奪われてしまった。彼女を抱きしめたい。だがそれを実現する事は天使ではなくなり、永遠の命を失う事を意味する。そんな時男は、街中でかつて天使だった男に出会った。

 こっちがどんなにいいか分かるかい?
 冷たいものに触る。いい気持ちだよ。 
 煙草を吸う。 コーヒーを飲む。 
 素敵な事がいくらでもある。 
 だけど君はいない。僕はいる。 
 こっちに来たらいいのに。 
 話ができたらいいのに。 
 友達だからさ(手を差しだす) 

 男は天使をやめる事を決意する。地上に降りたったとたんに、世界は鮮やかな色彩に包まれる。そう、天使の世界はモノクロだったのだ。
 
 寒い!
かつて天使だった男に教わったように、手を擦り合わせ暖かいものを飲む。

 あなたには夢で会った事があるわ。
空中ブランコの女との愛が始まる。そう、まさに天使が舞い降りたのだ。永遠ではなくその時を精一杯生きる人生を選択した男。

 ざわめきの中、ふと一瞬の静寂が訪れる事がある。そんな時「天使が通り過ぎた」と表現するのは本当にそうなのかもしれない。冒頭から終始、詩のように時が流れていく映像です。ベルリンの街の時代背景と歴史も重要な要素のひとつです。

 2011年6月23日
 追伸。かつて天使だった男を演じた、「刑事コロンボ」を名演したピーター・フォークが逝去されたようです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 


El Cielo sobre Berlín - Compañero - YouTube

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