深夜の訪問者

深夜二時ごろ。盲人の気持ちが分かるような闇夜だった。 永遠に終わらないような気がしてくる、砂漠に水をまくような仕事をしていた。 「ぬおーっす」 地響きのように何かが膨張し弾けたような、叫びのような声を感じた。目を向けると仁王像のような男が立っている。 ヤツだ。 小中のクラスメイトで、優れたスキルを闇を真…