Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

ポジショントーク

明けましておめでとうございます。
子供たちも巣立って両親も旅立ち、本当の独りぼっちになってしまいました。もちろん兄弟や幼馴染などはいるのですが、もうあまりに歩んできた道が違いすぎて立ち位置も違いすぎるので、少し距離を置いたお付き合いがちょうどいいのかなと思っています。なんだか勝手言って申し訳ありませんが。
そんな思いが強くなったのも、昨年幸運にも得ることが出来た新しい人間関係から学んだことも大きいのです。
人との出会いは自分の引き寄せの結果でもあり、その引き寄せとはやはり自分自身の投影というものもあるのでしょうか。
・・・
あるバーカウンターでの出来事。
オーセンティックカジュアルバーとでもいいましょうか。本格的なバーで恐ろしいほどの数の洋酒も取り揃えていて、その手のバーは敷居も高くなりがちなのです。ところが店主はいたってフレンドリーでお会計も良心的なのもあって、とてもカジュアルに利用できて若いお客さんもとても多いのです。男女問わず、おひとり様も多いのですが、マスターが上手に場を作ってくれるのです。
ある日のこと、このバーカウンターに平野レミみのもんたといった感じの妙齢のカップルがおられまして。まあなんといいますか、いかにも高度成長期やバブルを経験してきたという感じのノリの飲み方なのです。
ちょっと下品なたとえをすると「おれのチンポを見てみろ」みたいな俺様自慢に、そんなことは全く無視してひたすら自分の話をするご婦人。
その手の方々を僕はハイスペッククズと分類しています。
そしてみのもんたは、そのうちに他のお客さんに興味を持ちだしたのです。僕のほかには女性のおひとり様が二人カウンターに同席されてまして、品定めするように下から上まで見て、声をかけてきました。
あ、僕は礼儀正しい置物として気配を消していました。
「君たちはいくつなんだ」とみのもんた
そうなると古今東西社交辞令的に「いくつに見えます?(じじいしね)」となりますよね。
まあそんな絡みも上手く往なしてくれるマスターもいまして、まあなんとなく和やかに年齢当てクイズになっていきまして。
あー絡まれるのいやだなーと思っていましたが、やはり僕に
お鉢が回ってきまして。
正直くっそうざいから即座に「55です」と答えて話を切りたかったのですが、「なんだよ60ぐらいかと思ったよ」とか絡んできまして。
またしてもこの展開。
以前にもここで、60ぐらいかと思ったと中年男性に言われまして。
どうでもいいじゃねえか歳なんて。
いくら僕が年齢不詳だからといって、なんでみんなそんなに人の歳のことが気になるのでしょうね。ポジショニングなんでしょうね。男って馬鹿ですね。
通っている定食屋でも、うんと年上の女性に「あなた60ぐらいかと思ったわ」と凹まされました。男性に言われるのと女性に言われるのは違うのです。
そんなわけで最近僕の60歳説が定説となっています。
その後、平野レミみのもんたは、まるで下部を呼ぶようにをタクシーを呼んで帰られました。
でもって僕がみなに問いかけます。
「いまの方、平野レミに似ていませんでした??!!」
「ですよねーーー!!!」
一同大爆笑でした。
平野レミさんみのもんたさん、すみませんでした他意はありません。
特にバブル世代やその上のブイブイ言わせてきた世代の方って、いまだに当時のノリでポジショントークをしがちだと思うのです。そんな人々をハイスペッククズと僕は称しているのですが。
自分は何者でもないしとにかく謙虚でありたいと努めてきまして、そのせいか去年知り合った若者たちとの付き合いの中で色々と気がつかされたり学んだりして、色々と勉強させてもらいました。
成人した子供たちにも過干渉しないようにしていたら、あっという間に自立して結婚してしまいました。
一昨年の暮れに亡くなった父親は、最後の1カ月は完全に人格を喪失して攻撃的になりノーコンになってしまって、ベッドに拘束されたまま独りで死んでしまいました。ある意味僕が野垂れ死させたようなものです。
後を追うように数日後に亡くなった母は、延命処置が徒となって最後はずいぶんと苦しませてしまいました。
それから一年かけてずっと、今も暇をみては実家の片づけをしてきました。全ての物に想いが入っているようで苦しくもあり、でもそれを自分で片づけることがひとつの供養のような感じがして、都度色々と考えさせられました。
最近手をつけた自転車のダイアルロックが僕の誕生日の4桁でした。
だからといって、どうしようもなかったんだ。
実際には実現不可能でしたが、自宅で地獄のような介護をして往生させれば納得したのか。
自分の年の取り方や生き方をずっと考え続けてきました。
僕の父親はまさに、この話のみのもんたそのものだったのです。
とにかく総じて、今の年寄りは依存心やら虚栄心ばかりの人が多く、いまだに酒の飲み方(つまり人との接し方)も知らなくて随分と損してるような気がします。
おいこら、それはおまえの周りの人間が屑なだけで、おまえが屑だから引き寄せるんだ、わかったか!
あ、はい。
でも面白いものですよね、僕は幼い頃から発達障害気味のチビでもやし君で、年齢より幼く見られて、ずっと舐められ続けてきたのですが、いつの間にか逆転している。
自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。 転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。