Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

はてなブログで良かったなと思う黄金の時

はてなブログのおすすめ記事にこんなブログがあった。

はてなのおすすめ記事ったって、何が基準なのか分からないくらい(つまり僕の物差しがおかしい)、同じようなぺらいブログばかりなんだけど、久しぶりに尖がった感性の文章に出会えてうれしい。

 

kasasora.hatenablog.com

 

作者のマキノさんはオリンピック選手のトレーニングなみに、恐ろしいぐらい文章を読んでいるのは容易に想像できるし、文章に昔のスケバンが持っていたカミソリのような切れ味がある。

 

常として、こんなブログとの出会いがあると、まずは一番最初のエントリーを読んで出自を想像し(だって第一声が一番その人を現しているような気がする)、そのつぎはアーカイブを見る。だいたいは出生人口分布図みたいにエントリー数に波があるから、その中から突出したエントリー数の2010年に水深も見ずに飛び込んでみる。

 

ビンゴ。

じわじわくる文章にあたってまたうれしい。

 

みんながいいおうちだと言うにちがいない新しいマンションで夜中に目が覚めると自分は地面に寝ればいいんだと彼女はきっと感じてしまうのだろう。私はそう思う。だってこのマンションはお金がかかっているけれど、手がかかっていないからだ。傷のある人は手のかかった場所にいたほうがいい。でもその傷はもう、ずいぶん古いものだから、新しいマンションにいてもだいじょうぶだろうとも、私は思う。

第二こじま荘のこと - 傘をひらいて、空を

 

 

 

感性豊かで饒舌な僕の友人のマキノくんを思い出してしまった。

きっとマキノ姓には特別な何かがあるに違いない。

 

手札を並べよ - 傘をひらいて、空を

 

この人生の選択をカードゲームに喩えるのってどっかの誰かみたいだ。