夜道は秋なのさ
月曜日の深夜家路を、車を走らせていた。
窓をいっぱいに開けて、ひんやりとした夜風を身体に感じながら。
広い4車線道路は貸し切り。
いつもよりシートを倒して視野を広げてゆっくりと走った。
さっきからずっとFMで、コールドプレイが彼らのメッセージを世界に送っている。
僕の車の安物のスピーカーを通して
鼻にかかった優しいボーカルと、夜空によく響くすぐに彼らとわかるギター。
内向的で孤独さを感じる彼らの曲は普段あまり聞かない。
でもこの一人っきりの秋の夜道に彼らの曲はよく合う。
In my place In my place
Yeah How long must you wait for it
I was scared I was scared
Come back and sing for me
くだらないCM
こんどはアヴリルラヴィーンだ
Chill out Whatcha yelling for?
Lay back It's all been done before
And if you could only let it be
You will see I like you the way you are
When we're driving in your car
ストーリー性のあるつながりの曲が、ノンストップで流れ続けるFMは深夜を色どり、車をずっと走らせたくなる。
こういう時は青臭くて拙い曲がいいんだ。