Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

惑星B612の井戸

自己啓発や新人研修などのセミナー講師とか、意識高い系営業さんでやたらオーバーアクションの人っていますよね。表情やゼスチャーがもうまるで、TEDのスピーカーかアメリカンなTV画面の向こうの人みたいに。

 

問いかけるとこんな顔で返してくる。

「何だい?僕に話があるのかい?聞いてやろうじゃないか。しっかり話しなさいよ」

優位なポジション取りをしたいのか、それが礼儀だと思っているのか。

 

NHKの若いアナウンサーのようなテンションとリアクションの、意識高い系飛び込み女子営業や、キンキン声のウエイトレスにお願いしたことがあります。

「普通のテンションでいいですよ」

もちろんソフトにスマイリーにですよ。合わせたくない目を合わせて。

でも心の底からいやな顔されるわけですよ。

私がこんなに頑張っているのにあなたは何てひどいことを言うのですか!

 

TEDのスピーカーやTV画面や舞台俳優ならいいですよ。むしろそうじゃないといけない。でも営業であれ接客であれ、それは普通のコミュニケーションの一部だと思うからフラットに接してほしいな。

 

僕の性格が偏狭なせいでそうなるのは分かっています。

 

いろんな人がいますもんね。

「星の王子様」が全くダメな人もいるわけで。でもそれは良くわかります。同様にアンチ村上春樹が多いのも。共通するのは両方ともに物語の中に入りきらないと、つまり井戸に潜るように逃避しないと楽しめないところがあります。実生活を普通に生きていく上での尺度で量ると馬鹿げている、癇に障るなどと感じると思います。

Kindleの「星の王子さま」を読んでみた - 散るろぐ

 

ちなみにB612は星の王子様のホームの小惑星です。

B612 - Wikipedia

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なんていう自撮りアプリもあり、「こころで撮る自撮り-本当に大切なものは目に見えない。#B612-」なんて「星の王子様」作中でも有名な台詞で、ある意味隠喩的で何ともB612的ですね。

つまり現実主義者にとって「本当に大切なものは目に見えない」なんて、メンヘラの逃げ口上ともとれるわけですよ。

 

色んな人がいて相反する色んな考え方がある。

 

でも井戸の中に色んなものを勝手に投げ込まないでほしい。