Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

神童だと勘違いしていた河童の話

 幼稚園の頃ウサギ小屋の写生会とかあるよね。僕のウサギの絵がすごく良いよと先生が褒めていると、母親が教えてくれたことがある。嬉しかったけど何だか意味が分からなかった。そしてその後教室の裏に貼り出されいる皆の絵を見て愕然とした。僕の絵だけ正面から見た、人参を食べているウサギだった。

 他の子の絵は押し並べて、真横から見たステレオタイプのウサギの絵。ところが僕のウサギだけは紙から溢れんばかりのウサギの顔。心底恥ずかしくなったし、指摘されなければ気がつかない自分にも驚いた。周りのことなんか全く眼中になかったんだったんだろうね(笑)自分でいうのも何だけど溢れんばかりのセンスがあったのかも

 褒められたのではあるけど、その後しばらくはトラウマだったな。今でも鮮明に浮かぶウサギの顔。でもそれだけの話。今は何者でもない。

ps.思い出した。狼のお面も傑作だった。気に入ってずっと被っていた。真っ黒でジョーズのような大口の。今思えばゴジラっぽい。

村上春樹(はるきちくん)村上朝日堂bot
女の子と話をしていて、「神童」と「河童」が同じものだと思いこんでいることを知って、愕然としました。おい、モーツアルトは河童かよ、と思いました(村上春樹96/12/1)
10月5日 お気に入りに登録 リツイート 返信

hrk_asahido_bot 村上春樹(はるきちくん)村上朝日堂bot
自分が何を求めているかは、あくまで自分で決めることです。自分の心に耳を澄ませることがいちばん大事なのです。僕はそう思います.(村上春樹06/3/25)