Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

The Right Stuff

 初めてジェット機を見た時どうしたかって?撃ち落したさ
 チャック・イェーガー

 「The Right Stuff」この映画は大空に魅せられた者にとってバイブルのようなものである。
 
 ライト兄弟の彼らの飛行機よる人類史上初飛行。チャールズ・リンドバーグと彼の愛機「スプリット・オブ・セントルイス」による大西洋横断飛行。2度の大戦による飛行機の大幅な進化。そしてジェットエンジン。この映画ではその後の音速への挑戦と続く宇宙への挑戦が語られている。

 ストーリーはチャック・イェーガーによる史上初の自力での音速突破で始まり、もはや時代遅れの男になりつつあった彼による高高度記録への挑戦で幕を閉じている。劇中では宇宙へのチャレンジと、宇宙飛行士たちのストーリーが描かれているのだが、チャック・イェーガーは宇宙飛行士ではなくテストパイロットであり続けることに拘り続けたのだ。

 


 マーキュリー計画に関わった人々の光と影を語った後こう語られる。
「この輝ける日、ゴードン・クーパーはどのアメリカ人よりも高く、そして疾く駆け上がり、地球を22周。単独で宇宙へ旅立った最後のアメリカ人となった。このつかの間のとき、ゴードン・クーパーはまさに世界最高のパイロットとなったのだった」

 でも劇中でクーパーはこう言う。
「最高のパイロットは誰かって?知っているよ。昔ある場所に写真が貼ってあった。今はもうない」チャック・イェーガーの事だ。


 旧き良き時代の映画のひとつ。