旅の終わりに
両親ともに入院して2カ月となり、次第に重篤な状態となり現在は予断を許さない状態です。
アメリカンインディアンのこんな言葉があります。
「今日は死ぬには一番良い日だ」
現代の高度医療で平均寿命は伸びましたが、延命措置のため「死ぬべき時に死ねない」不幸もあります。
母の荷物からこんなメモが出てきました。
母はもう10年も前に覚悟を決めていたのですね。
早く苦痛から解放させてあげたい。
その希望に添えなくてとても心が痛むのです。
あとはインスタにそれとなく上げてきた近況で
ガードレールを飛び越えてセンターラインを渡る風 その時その瞬間僕は一人で決めたんだ今日からは歩く花根っこが消えて足が生えた野に咲かず山に咲かず愛する人の庭に咲く愛する人の夢の中に咲く
大空の色と残月の光とで今日の天気がわかる。風の清いこと寒いこと、月の光の遠いこと空の色の高いこと! 僕はきっと今日は鹿が獲れると思った。
母の調子が悪くまた入院したのです入院セットのシャンプー、石鹸、タオル、タオル、タオル…おなまえマッキーで母の名前をひとつひとつ書いていくのです母が幼い子にするように