Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

「ワレ カテリ」ジビエの戦い

ついに狩猟免許を取得した友人の罠に鹿がかかったと。

 

もし良かったら少しでいいからとおすそ分けをお願いしていたら。

 

どーん

 

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 でかい

あの、ジビエ肉調理初めてなんですけど。

 

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冷凍された状態でもらいました。

キッチンペーパーでグルグル巻きにして冷蔵庫で解凍。

解凍に3日ぐらいかかってしまった。2日目に沁み出てきた血を吸い始めたキッチンペーパーを交換。

 

そして満を期して解凍された鹿肉に包丁を入れる。

 

ここで実戦の困難さを知ることになる。

 

筋膜や腱のなんと固いこと。

削いでみたり引っ張ってみたりブッ叩いたりもう大変。

できるだけ筋膜や脂身を取り除き、なんとか腿はブロック肉と細切れに。

脛部ははもう強靭な筋が何ともならず、縦に切れ込みをいれ骨付き短冊肉みたいな感じに。

 

その後、腿部のブロック肉と、その他の細切れと骨付き肉に分け牛乳にしばらく漬ける。

腿のブロック肉は後日ステーキにすることにして、小一時間後、ピンク色に染まった牛乳からバラ肉と脛部の骨付き肉を取りだす。

水洗いして塩もみしてまた水洗い。これを繰り返してキッチンペーパーで水気を吸ったあと、片栗粉をまぶして表面を軽く焼く。

 

 

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一旦肉は取りだして、シチューの仕込みにかかる。

オリーブオイルにカットにんにくを入れ、にんにくに軽く色が入るまで熱したら、カットしたセロリ、ニンジン、玉ねぎをいれしばらく炒める。

 

 

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赤ワインをドボドボと入れ鷹の爪を放り込みひと煮立てしたら鍋に移す。

 

ここで「なぜおまえは最初から鍋でやらなかったんだ」と呪う。

新人パイロットが良くやるミスのひとつかもしれない。鬼教官がいたらドヤされていたところだ。

 

さて、トマト缶をひと缶と空いた缶で水を一杯入れ、ひと煮立てしたら満を期して、先に焼いておいた鹿肉を入れ30分ほど煮込む。

 

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おおお、なんとか体裁が取れてきたぞ。

 

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 できたー

ドキドキしながらまずは鹿肉を一口。

行き当たりばったりの素人料理で、臭くで筋だらけでも文句言えねえな、と軽く諦観しながら。

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 オーマイゴー

 

美味いではないか!!

柔らかくとろけるようで臭みも全くない。

骨付き肉は肉感が素晴らしいではないか。

味は良く言われいるように牛肉のような味。

それも脂の乗ったとろけるような味わい。

 

なんというビギナーズラック。

 人生初のジビエ肉決戦の初陣を飾ったぞこれは。

 

これは明日のステーキ肉も楽しみだ。