ある晴れた秋の日にダコタさんに会いに行ってきた
今日はいい天気になりそうだ
秋の抜けるような青空とさわやかな風
選んで旧道を進んで行く
ジャポネスクな村落をぬけ
しばらく走り映画『飛べ!ダコタ』で使用されたダコタを見に行ってきた。
1930年代に産まれた傑作旅客機DC-3を軍事転用したC-47のイギリス向け機体で通称ダコタ-Dakota-と呼ばれていて、終戦直後に悪天候と故障で佐渡島に不時着したシスターアンという個体を演じた機体。
潮風で腐食も酷くここ最近の台風でもうボロボロ。
航空機用アルミ合金は耐食性に乏しく潮風の屋外保管ではどうだろうあと5年と持たないのでは。
この機体は遠くタイから日本に渡ってきて修復後シスターアンを演じ、余命を浜名湖の畔で静かなる死を迎えつつある。
手を触れるのはマナー違反である。
でも、しばらく傍に佇み立ち去るときに、さよならのかわりにそっと尾部に触れてみた。
零戦と同じだ。薄肉ジュラルミン独特の硬い紙細工のような手触り。ダコタもかなり薄い外板構造なんだね。
so long dakota