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Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

パンが食べられないなら、ケーキを食べればいいじゃない

我が家は農家の知り合いが届けてくれる、T市の保有米を食べている。

3000ー3400円/9㎏で、新米がだんだん輝きを失っていき一年が経とうとする頃に新しい年のお米に入れ換わる。

米屋はお米の味を判断するのには、安い電気釜で炊くという。それが一番お米の味を判断するのに適しているそうだ。

うちのはまさに安い電気釜。それでT市のお米を美味しく炊くのにはコツがある。基本的にこのお米は固めに炊くと美味しい。やわらかめに、つまり水を多めにするとあまり美味しくない。僕はやわらかいご飯があまり好みじゃないのもある。

1カップ大関のコップですり切り計量して、水研ぎは強めで、水は2合なら目盛の針2本分上まで。すなわち4合だと目盛の針4本分上まで。

このT市のお米が水の量にシビアなのは、安い電気釜なのもあるけど、T市の水のせいもあると思う。お米は水が豊かな地方のものが良いという。豊富な雪解け水を持つ秋田や新潟のちゃんとしたお米は、どんな炊き方をしても美味い。

T市は半島で水源らしいものがく、内陸部から引いた潤沢な農業用水に頼っており、どちらかというと露地野菜やハウス栽培が得意だ。だからT市のお米は水にシビアなのかもしれない。

色艶やハリ感などには乏しく舌触りも凡庸だけど、少量炊きでもいけるしまずまず美味しいお米だとは思う。このT市のお米を基準とすると、牛丼などのファーストフードやファミレスのお米は餌感を感じて食べるのが辛い。

ちなみにおそらく日本で1-2位を争う出荷量のT市の野菜はほとんどが東京に行ってしまい、ここらのスーパーの店頭にはほとんど並べられていないし高価である。

だがそれはそれで納得している。

T市の野菜は抜群に美味く、半島だから外海、内海の豊富な魚介だし、酪農も盛んで肉牛、乳牛からブランド肉やブランド牛乳もある。これらの味が基準になってしまうと、今の日本の流通経済構造に乗った、つまり一般的なスーパーの店頭に並ぶ入手しやすい食物が、餌感が強くて食べられなくなってしまう。

そんなわけで、昨晩は ポトフを作ろと決意して、T市を形成するA半島の名を冠したスーパーに行ってきた。地元産のきっちりとした農産物や魚介。マニアックなワインセラーや輸入食材も多く取り扱っているまともなスーパーだ。だがまともなスーパーは営業時間が短くなかなか行くことができない。

しかし…

月末で完膚なきまでスッカラカンになった後遺症がひどく、いつもの深夜コンビニの2-3倍はする野菜や肉類に精神的に手が出ない。

日露戦争でロシアに名目上は勝ちはしたが、ビタ一文も賠償金を取れず、すでに戦費で経済的に破たんして喘いでいた日本国民の心境で、パンとワインだけ買って帰ってきた。

米騒動に備えて(笑

 

パンが食べられないなら、ケーキを食べればいいじゃない。

マリー・アントワネット