Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

最初の読者

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DHMOという恐ろしい化学物質がある。
列挙して説明しよう。
原発で大量に使用されている。
・自然界に存在するものは多くの人の命を奪う。
・過熱したそれに触れると恐ろしいケロイドになる。
・金属を蝕む
・多くの農作物や食品の製造に使用される。しかも恐ろしい農薬や食品添加物にも含まれている。

無色無臭で容易に燃焼、爆発する分子と、多量に吸引すると中毒症状を起こし同様に燃焼、爆発を促進する分子から構成されている。
DHMOとはDihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)の略称で、一酸化二水素(いっさんかにすいそ)とも称される水素と酸素の化合物。化学式では H2O で表される

水だ。

対象の物質が水であることを伏せた上で、事実ではあるが極端な説明を述べ、聞き手に恐ろしい物質のように誤認させるというジョークにも使われている。

人がいかに非科学的に物事を判断しているかの証明だ。


非論理的に物事を判断することも同様だ。感情論ともされる。
食品や原発の安全性、憲法議論なども表現ひとつで、人々を洗脳し恐怖や不安を煽ることもできる。

果ては陰謀論や愛国ポルノなど。

高校のころ、正解「鉄のカーテン」を「鉄子のカーテン」と答えたら、共産党員の社会教師に殴られたことがある。黒柳徹子の顔見ると思い出す。

保健体育のテストでも、北杜夫「ドクトルマンボウ青春記」のウェーバーブレイ効果なみの創作ストーリーを解答したら、体育教師に呼び出されて、涙がチョッチョリーナする強烈なデコピンを喰らった。

北杜夫の信州大時代、友人が「ウェーバーブレイ効果について述べよ」という設問が解らなくて、創作の文学的ストーリーを解答したら点をもらったという逸話

僕は時々、文章の中に仕掛けを隠したり、関連するけど全く別な事柄への横坑を設けたりする。文節のつながりも意識して唐突にしたり荒っぽくしたりする。道標の枝木の赤いテープは途切れがちだ。でも迷うことなく、意図に気がついてくれるととても嬉しい。

どうしても看過できない論客の表現を、汚い言葉で直接的に罵るのはスマートじゃないので、反対の表現で批評したりもする。

嫌なやつだ。そして変なやつだ。

そのせいなのか、はてなブログで最初の読者がつくまでに3年近くかかった。その記念すべき最初の読者がこの方。


学生さんで心情の吐露表現が機微に富んでとても生き生きとしている。
もうずっと更新がない。実生活が充実し忙しすぎてブログに気が回らないんだったらいいのだけど。