Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

ニホンゴデドウゾ

無意味で無意味じゃない平仮名表記(好き嫌いはどーしようもない) - とある中年女性の日記

ブログやメールの文章は書いたあとに、推敲しながら視覚的なイメージで漢字とひらがなを入れ換えたりします。文節も良く入れ換えます。
LINEはひらがな多用しますね。

僕は 俺は 私は わたしは 自分は

あべ様
阿部さま
阿部様

変換面倒
へんかんめんどー

どうぶつえん
動物園

主義思想の強い文章で、どうぶつ とやられたらイラつかもしれませんね。
maro さんがイラつくのも分かる。

いやいやえん
嫌々園        

シールズのわかものたちは、たちあがった!
シールズの若者達は立ち上がった!

日本語って面白いですね(笑)

明治の文豪が現代日本語の基礎を作ったと思うのです。中でも夏目漱石さん。

「こころ」ひらがな(平仮)としたことで柔らかいイメージを受けます。実際には小説の内容は、愚図愚図(グズグズ)(ぐずぐず)、泥々(ドロドロ)(どろどろ)しています。漱石は表現力豊かな漢文を日本語で巧みに表現して現代日本語の基礎を作りました。

漱石は「こころ」で、あなた と貴方を同じ人を呼ぶのに使い分けています。表現の違いによる受ける印象は、読み手の情感によって異なってきて、見えてくる情景も異なってきます。
あなたは優しく柔らかい表現ですが、大人が子供に対するような印象も受けます。
貴方は彼方。距離感を感じるような印象がありますが、リスペクトを感じます。


川端康成の「雪国」
何回も言及していますが、徹底的にそぎ落としたシンブルな文章は惚れ惚れとします。
真っ白な雪のイメージを助長する目的もあったのではないでしょうか。
そして突然宇宙の闇に放り出されるようなエンディングにも驚きます。

あまりにシンブルで美しい日本語の文章は外国語に翻訳された時に、果たして真意が伝わるのか、という危惧もあります。

戦後70周年の安倍総理のスピーチは、翻訳時のミスリードを防ぐために英語で表現した文章を日本語に翻訳したといいます。

村上春樹の文章みたいですね(笑)