友あり遠方より来す
満点星 DODAN
塩そば
前回はDODANの常連さんとお邪魔して、全ての面でとても気持ちの良いお店でした。
遠方よりの大切な友人にも自信を持って紹介できるお店。友人に自慢の彼女を紹介するのに似ている。
お店はガラス越しの中庭を取り囲むような回廊状の作りで、間接照明で黒を基調としたデザインが映える。
入店から導かれるように、ガラス越しの中庭に面した2人席に着く。
大切な彼女を紹介するように、お店とメニューをプレゼンして、オーダーのために顔を上げると、テレパシーが通じたかのようにスタッフが顔を向け、完璧な間合いで来てくれる。
友は前回僕が食べた中華そば。
僕は塩そば。
キッチンでは前回の立教大風のナイスガイが、クールで無駄のない動きで調理をしている。
来店客が増えつつあるタイミングだったが、程よい待ち時間で出来上がってきた。
塩そば、そのビジュアルには実に目を惹かれる。仕上がりに鷄系の旨味油をかけてあるのか、全体が黄金のベールに包まれているような輝きがある。
前回ほんとに綺麗な白味とオレンジ色の黄味で印象的だった玉子も、照明を反射して黄金に輝いているようだ。
丁寧に時を重ねたように、出汁がなんともいえない風味と旨味を醸し出している。
麺とスープのコンビネーションも完璧。焼豚、メンマ、ほうれん草も、出過ぎていないけどしっかりとした上品な味わい。
お店のBGMもまるで味のひとつのようだ。
友の食べ終わるのを待ち少し話をして、そろそろかと顔を向けると、最後も完璧な間合いでチェックに来てくれる。
完全試合。
まいった。
ごちそうさまでした。