Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

時計の針は戻していいの?

60歳が20歳に若返る薬「NMN」! ネットで大反響「いつ買えるのか」について、製造研究元に聞いた - エキサイトニュース

 

手塚治虫さんのライフワーク「火の鳥」では、永遠の命を授かるという火の鳥の生き血を求め人々は運命を翻弄されます。

不老不死そして若返りの願いは、手を伸ばしても届かない希望や蜃気楼のオアシスのようなものでした。

それがこの「NMN」では

1. メスのマウスにNMNを投与したら寿命が16%延びる
2. 糖尿病のマウスに1週間NMNを投与したら、血糖値が正常に
3. 生後22カ月(人間では60歳)のマウスにNMNを1週間投与したら、細胞が生後6カ月(同20歳)の状態に

 これらの実験結果から、Ⅱ型糖尿病や心臓、腎臓などの疾患に対して効果があるとともに、劇的な若返りが見込めることが明らかになったのだ。

 

 というのです。

糖尿病の治療には吉報です。人生1割増、これは生命保険のありかたも考え直さなければならないのでしょうか?前から思っていたのですが、不摂生に好き勝手に生きている人と、健康管理に気をつかって(つまりお金をかけている)人の生命保険の料率は自動車保険のように変えるべきですよね。

そして若返り。健康的に若々しくありたいと誰しも考えますよね。でもそれにはかなりの努力の積み重ねが必要です。

そんなことはわかってるさ!でもでも!楽して若返りたい、健康でありたい、そんな人が「MNM」に狂喜しています。

それって、「楽してお金儲けしたい」「不労所得で暮らしたい」のと同じ発想でなんだか浅ましいなあと思ってしまいます。

歳をとって幼児化して下品になる人と、逆に聖人になる人はそんなとこで別れるのでしょうか。

なんだか若返りの薬って、時計の針を戻すようで抵抗あるし、メーター巻き戻した中古車のような胡散臭さも感じてちょっと抵抗あるなあ。

別にいいけど。

 

“あのころの僕は今より老けていた。今の僕はあのころより若いんだ”

"My Back Pages" ---Georgia Whiting--- - Toujours beaucoup

前回のエントリー「My Back Pages」の一節のように、日々も努力して成長していい意味で若く青臭くありたいですね。

 

In a Soldire's stance , I aimed my hand
At the mongrel dogs who teach
Fearing not that I'd become my enemy
In the instant that I preach
My pathway led by confusion boats
Mutiny from stern to bow.
Ah , but I was so much older then ,
I'm younger than that now.