Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

夜の底

酷く疲れていた
目が覚めた時
重力が倍になったように身体が重かった
視力を失ったかのように真っ暗闇だった
長い夢は思い出せない

気分は最悪だ

身体は覚醒しているようだ
夜間飛行の彷徨いの末燃料が尽きた
砂漠に不時着し意識を取り戻した時
こんな気分なんだろうか

それとも木星に不時着したヴォイジャー号の船内にいるのだろうか

タイムパラドックスの解決方法

それは深く考えない事よ

  ジェインウェイ船長は言った


少しずつ活力が湧いてきた
夜明けには間に合いそうだ