Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

幸せのにおい

幸せのにおいがあるとしたら、そのひとつかもしれない。
開店前のミスタードーナッツから、こんがりとした甘くて暖かい香りがふわふわと流れてきて、冬の朝の凍りつくような空気を薄めてくれる。
店内はまだ暗いが誰か忙しく働いているのがうかがえる。
ああだけど、なんと甘い香りなんだろう。くまのプーさんがこの場面に遭遇したら、きっとガラス戸を破る勢いでドンドン叩いて、萌え苦しむに違いない。