Toujours beaucoup

いつまでもたくさん

戦争のための戦争

 戦争の動機、責任放棄については様々な説がある。思うにやはり根底にあるのは、貧困と無知が故の悲劇。貧困については国土的なもので仕方ない。無知については教育制度の充実。皆が知恵を付け伸ばし合っていく必要がある。だが狡賢くなっただけで、個人(組織)の利益を優先するような傾向が強い。

 以下お噺し。少々おふざけですからね。
 
 世界小学校でのこと。体格が良くて文武に長け、お金持ちで家も大きい皆にモテるスーパーマンの米男が、貧乏で体も小さい僕を以前は可愛がってくれていたんだ。

 ところが他のクラスの土地持ちの清太郎をぶっ飛ばし、赤シャツの露助を泣きながら闘ってひっこましてから、米男の態度が変わってきたんだ。捨て身で露助と戦っているときは、米男くんはお金まで貸して加勢してくれたんだけどね。ところが最近は雲行きがおかしいんだ。

米男どころか、英子、仏蘭まで僕に意地悪するんだ。しかたないから、彼らと敵対している独男とか伊達と仲間になったんだけど、独男は超秀才で僕のことなんかバカにしてる感じなんだよね。伊達はホントのところはどうでも良さそうだし。でももう米男達のいじめには耐えられないんだ。

 僕はもうどうしていいか分からない。米男達のグループに入るしかないと思うんだけど、このタイミングだとパシリとストレス発散のサンドバック決定だよ。無い知恵絞って考えたけどもう無理。もうお金も入ってこないし体力も限界だよ。よし、もうこうなったらマジ切れしかない。

 米男が寝ている隙に、バットでフルボッコにするんだ。不意打ちだと後々面倒だから、絶交するって先に手紙は出しておこう。僕はブチ切れてバットを振り回しながら走り回ったんだ。仏蘭、英子にもお見舞いしたやったんだ。みんなビックリして逃げ回ってたね。スカっとしたよ。

 だけどやっぱりすぐ息切れしちゃったんだ。そりゃ普段まともに食べてないからね。そこで皆と仲直りしようとも思ったんだけど、僕のオツムじゃ無理だったね。そんなにうまく立ち振る舞えないよ。そんな予感はしてたけど、米男のお返しはすごかったね。
 
 完膚無きまでブチのめされたよ。そして土下座して降参さ。米男はずる賢いから、僕の悪のレシピを書いたノートは全て取り上げられたんだ。でもそれは僕の計算。敗者に鞭打つ米男のことだからね。皆の悪口書いたノートは焼き捨てて、目立つところに悪の攻略ノートを置いておいたんだ。

まあ米男のことだからそんなことはお見通しだったんだろうけどね。彼はドライだからOKさ。そして僕は今も米男の奴隷さ。あれから66年。実に色々なことがあったよ。それでも一時は小金を持って成り上がったんだ。でもこの間、米男の風邪をうつされて肺炎になっちゃったんだ。死ぬかと思ったね。親友の豊田君も焦ってたよ。

 今じゃ昔お金持ちだった英子みたいなもんさ。借金だらけで何やっても空回り。そりゃそうだよね。でも米君の言う事さえ聞いていたら万事上手く行くような気がしたんだ。もう後の祭だね。発奮してもっと自分を磨く方法はいくらでもあったんだ。でも結局米男の思うつぼさ。  
 終わり

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